インターネット上の英語学習記事では、「no matter what = at all costs = come what may = regardless of」とすべて同義語のようにまとめられていることがありますが、これは明確な誤解です。状況にそぐわない類語を選ぶと、不自然な響きを与えてしまいます。
- at all costs(どんな犠牲を払っても):「コスト・代償・犠牲」にフォーカスした表現。多少の被害や出費を覚悟してでも成し遂げるという、やや悲壮感や切迫感を帯びます。
- come what may(何が起ころうとも):シェイクスピア由来の極めて文学的・運命的な表現。日常会話というよりはスピーチや歌詞、小説などで好まれる格調高い言い回しです。
- regardless of what...(〜に関係なく):極めて客観的でフォーマルな表現。感情を排したビジネスレポートや契約書、学術論文などで多用されます。
- no matter what(何があっても):感情の強さと自然な口語性を兼ね備え、日常会話から熱意あるビジネスプレゼンまで最も汎用性が高い表現です。
また、「no matter」は「what」だけでなく、「no matter who(誰が〜でも)」「no matter where(どこで〜でも)」「no matter how(どれほど〜でも)」といった疑問詞と自由自在に連結できる点も、表現を広げる上で押さえておくべき重要ポイントです。