炭の家を選んで「失敗した」「後悔した」と語るユーザーの声を深掘りすると、主に以下の3つの盲点が浮かび上がってきます。
第1の理由は、給気フィルターの清掃と交換の手間です。外気を炭の層に通す前に粗塵や虫・花粉をキャッチするプレフィルターは、屋外の埃や虫をダイレクトに受けるため、数ヶ月に一度の水洗いや定期清掃が欠かせません。このメンテナンスを怠ると給気風量が低下し、室内の空気循環が悪化します。
第2の理由は、冬場の給気による底冷え感です。第2種換気(外気を機械給気し、排気は自然排出)を採用している標準モデルの場合、冬場に外の冷たい空気がそのまま室内に押し出される感覚を覚えることがあります。寒冷地や寒さに敏感な世帯では、熱交換器付きの第1種換気システムを併用しているビルダーを選ばないと、暖房効率の低下や足元の冷えに悩まされる原因になります。
第3の理由は、湿気とカビ対策の過信です。炭には吸放湿作用がありますが、室内の湿度が高すぎる状態が続けば炭の吸湿能力も飽和します。「炭があるから絶対にカビが生えない」と思い込み、梅雨時期に除湿を行わなかった結果、クローゼットの奥や結露部にカビを発生させてしまったというトラブルも報告されています。