指先は「露出した脳」と呼ばれる。複雑な展開図を頭の中で立体化し、正確に折って組み立てるプロセスは、脳の前頭前野をフル稼働させる最高のトレーニングだ。教育現場でも、STEAM教育(科学・技術・工学・アート・数学)の一環として折り紙工作を取り入れる動きが急速に広がっている。
さらに、大人のメンタルヘルスケアとしてもその価値が再評価されている。無心になって紙を折り、正確な角度を合わせていく作業は、雑念を払いのけて没頭する「フロー状態」を作り出しやすい。完成した瞬間のパッと跳ね起きる爽快感は、ドーパミンの分泌を促し、日常のストレスを鮮やかに吹き飛ばしてくれる。