作家・時鏡による大人気原作小説『坤寧』のファンにとって、ドラマ版の最終話で描かれた変更点は非常に興味深いポイントだ。原作ではよりダークでドロドロとした権力闘争と心理描写が際立っていたが、ドラマ版では登場人物たちの「心の救済」と「自立」により明確な光が当てられた。
特に、現代の作家が自身の筆で物語を結び直すというメタ構造の演出が導入されたことで、単なる中国時代劇の枠を超えた深みが生まれた。姜雪寧が自らの意志で過去を変え、運命を切り開くプロットは、原作の持つ重厚な世界観を尊重しつつも、より視聴者の共感を呼ぶカタルシス溢れるエンディングへと昇華されている。