「ニギハヤミコハクヌシ」という神名には、日本の豊かな水土への畏敬と、開発の中で失われていった原風景への鎮魂が込められています。ハクが自らの名前を取り戻した旅路は、私たちが便利さと引き換えに忘れ去ってしまった「大切な記憶の回復」そのものです。
映画の幕が下りた後も、千尋の髪に光る髪留めと、心の中に刻まれた琥珀川のせせらぎは消えることはありません。ハクの真名を知ることは、作品が20年以上にわたって発信し続けている生命への賛歌を受け止めることに他ならないのです。 (出典: ニギ ハヤミ コハク ヌシ(Yahoo!ニュース))