年収800万円の給与所得者が真っ先に直面するのが「手取り額の目減り」です。日本の所得税は課税所得が増えるほど税率が跳ね上がる累進課税を採用しており、さらに健康保険・厚生年金・雇用保険といった社会保険料の上限額に近いゾーンに突入するためです。
扶養家族の有無によって多少前後しますが、年収800万円の場合、年間で差し引かれる税金・社会保険料の合計は約190万〜220万円に達します。その結果、実際の年間手取り額は約580万〜610万円、手取り率は額面の約73%〜76%まで落ち込みます。
給与体系ごとの典型的な内訳例は以下の通りです。
【ボーナス年2回(計4ヶ月分・額面約200万円)の場合】
・月給(額面):約50万円 → 毎月の手取り:約37万〜39万円
・夏冬ボーナス(額面各100万円):手取り各約75万〜78万円(年計約150万〜156万円)
【ボーナスなし(年俸制・12分割)の場合】
・月給(額面):約66.7万円 → 毎月の手取り:約49万〜51万円
額面800万円という数字の響きから「月60万〜70万円を自由にお金を使える」と誤解されがちですが、実際の毎月の手取り振込額は40万円前後にとどまるケースが多く、ボーナスを生活費やローンの補填に回してしまうと日々の家計にそれほど大きな余裕は生まれません。