夢を追う購入者の間で常に議論されるのが、本丸である「年末ジャンボ」と、同時期に発売される「年末ジャンボミニ」のどちらを選ぶべきかという問題です。両者の設計思想、当せん確率、そして1枚あたりの「期待値」を客観的データで比較・分析します。
期待値の計算式は「各等級の賞金額 × その等級に当たる確率」の総和です。年末ジャンボの期待値を計算すると、1枚300円の券を買った瞬間に、数学的な理論上の価値は約147円へと目減りします。この背後には、当せん金付証票法(第5条)の規定があります。同法では「当せん金の総額は発売総額の5割を超えてはならない」と厳格に定められているためです。
総務省の開示資料によると、売上金の使途内訳は、当選者への還元金が約46〜49%、全国の受託自治体に納められる公共事業収益金が約38〜40%、印刷や売り場人件費などの経費が約12〜14%となっています。つまり、競馬や競艇(還元率約75%)、パチンコ(還元率約80〜85%)などと比較しても、宝くじは「日本で最も割の悪いギャンブル(事実上の任意納税)」という構造的側面を持っています。