メディアを取り巻く環境は劇的な変化を遂げた。地上波のサスペンスドラマ枠が縮小する一方で、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームが台頭し、日本の芸能界におけるコンテンツの主戦場は激変している。
こうした時代のうねりの中で、船越英一郎は配信ドラマや映画への出演を通じて、かつての2時間ドラマで見せていた様式美を現代的なリアリズムへとアップデートさせている。松居一代がネットメディアの即時性と拡散力をいち早く証明したとすれば、船越英一郎は重厚な映像コンテンツの中で俳優の存在価値を示し続けている。テレビとインターネットの境界線が溶け落ちた世界で、二人はそれぞれの方法論で表現を続けているのだ。