「逆玉の輿」と「婿養子」は混同されやすい言葉ですが、法的な位置づけや背負う責任の重さには決定的な違いがあります。この違いを理解しないまま結婚へ踏み切ると、後々大きなトラブルへと発展しかねません。
一般的な逆玉の輿は、妻の実家が富裕層であっても、婚姻関係を結ぶだけの「格差婚」に過ぎません。夫が妻の姓を名乗る場合であっても、戸籍上の筆頭者を妻にしているだけであり、法的に義両親の養子になるわけではないため、義両親の遺産に対する直接の相続権は発生しません。
対して婿養子は、妻との婚姻届に加えて「義両親との養子縁組届」を提出します。これにより、法的に実子と同等の地位を得て義両親の法定相続人となります。しかし、その権利と引き換えに、一族の家業承継や先祖代々の祭祀承継、親族内政治の調整役といった極めて重い義務と責任を背負うことになります。