かつて日本の家庭で歌継がれていた童謡・唱歌の伝統をベースにしつつも、番組は常に最先端の映像表現を取り入れる実験場であり続けた。実写映像やペープサート(紙人形劇)から始まった映像美は、粘土を用いたクレイアニメーションやコマ撮り撮影、さらにはデジタル技術を駆使したグラフィックへと進化。わずか5分の放送時間枠に、濃密なアート空間が凝縮されている。
日本のアニメーション制作の現場において、この番組は若手クリエイターや異色のアーティストが才能を発揮する登竜門としても機能してきた。音楽の旋律とアニメーションの動きが完璧にシンクロする独自の美学は、海外のアニメーションフェスティバルでも高く評価されており、日本の映像文化を支える隠れた立役者となっている。