バズが発生した後の爆発的な広がりに欠かせないプラットフォームが、ピクシブ株式会社が運営するイラスト投稿SNS「Pixiv」だ。クリエイターが投げ投じた一枚のオリジナル作品が、Pixiv上で他の絵師たちの創作意欲に火をつけ、怒涛の二次創作ラッシュを引き起こす。このムーブメントこそが、単発の投稿を巨大なネットミームへと昇華させる原動力である。
ミーム化のプロセスにおいては、「模倣しやすさ」と「改変の自由度」が決定的な鍵を握る。特徴的な構図やキャラクターの表情、独特な決めセリフがフォーマット化されることで、無数のクリエイターが独自の解釈を加えた派生作品を相次いで投稿する。こうして波及した二次創作が本家の人気をさらに押し上げる相乗効果は、現代のクリエイターエコノミーにおける最も強力な拡散エンジンとして機能している。