価格メリットばかりが強調されるネット自動車保険ですが、契約者が自ら設計・判断しなければならない特性上、見落としがちなデメリットや思わぬ落とし穴が存在します。
最も警戒すべきは、「補償内容の自己責任性と告知義務違反」です。代理店型であれば、担当者が車検証や免許証を確認しながら家族構成の変化(子どもの年齢条件変更や同居・別居の確認)をヒアリングしてくれます。しかし、ネット完結型では画面の入力ミスや確認漏れがすべて自己責任となります。「運転者限定」や「使用目的(日常・レジャー/通勤・通学)」の入力を誤ったまま事故を起こすと、保険金が全額支払われない最悪の事態に直結します。
次に注意したいのが、特約の重複と削りすぎの二極化です。家族のクレジットカードや火災保険に付帯している「個人賠償責任特約」を重複して契約し無駄な保険料を払い続けるケースがある一方、安さを追求するあまり「弁護士費用特約」や「人身傷害保険」の金額を不適切に削ってしまい、もらい事故(過失割合ゼロの追突事故など)で保険会社が示談交渉できない際に窮地に陥る事例が散見されます。
また、自動車保険の一括見積もりをネットで利用する際にもリテラシーが求められます。複数社の相場を一括で把握できる極めて便利なツールである半面、電話番号入力を必須とするサイトを利用すると、直後に複数社や提携代理店から一斉に連絡が入る場合があります。煩わしさを回避したい場合は、メール連絡中心の見積もりサービスを選ぶか、事前に各社の見積もりページで直接試算する自己防衛が必要です。