どんなに豪華なカタログを選んでも、贈答の基本作法を踏み外してしまえばすべてが水の泡だ。マナー界の第一人者である現代礼法研究所主宰の岩下宣子氏は、内祝いにおける「心遣い」の本質についてこう指摘する。
「内祝いは本来、お祝いをいただいたことへの感謝と、無事に節目の行事を終えた報告・お福分けの意味を持ちます。形式にとらわれすぎる必要はありませんが、最低限の冠婚葬祭マナーを欠くと、感謝の気持ちが正しく伝わりません」
特に失敗しがちなのが、のし(熨斗)紙の選び方と水引の選択だ。結び切りか蝶結びか、表書きの文字は適切か。これらを誤ると相手に非礼な印象を与えてしまう。また、カタログだけを素気なく郵送するのではなく、心強いメッセージカードや手紙を添える工夫ひとつで、受け取った側の印象は感動レベルへと引き上がる。