SNSのタイムラインを埋め尽くす「自己啓発」や「前向きな思考」のプレッシャー。それに辟易した人々が駆け込む退避壕として、暗い名言や諦めの言葉が脚光を浴びている。クリエイター向けプラットフォームのNoteを覗けば、自身の泥臭い失敗談や「期待しない生き方」をテーマにしたエッセイが数万の共感を獲得している状況だ。
急成長を続けるメンタルヘルス産業においても、「無理にテンションを上げない」「ネガティブな感情を排除しない」アプローチが急速に支持を広げている。電子書籍マーケットのAmazon Kindleでランキング上位を賑わす書籍の顔ぶれを見ても、ポジティブの押し売りに対する世間の警戒感と、後ろ向きな言葉への潜在的ニーズの高さが明確に浮かび上がってくる。