ネット上や週刊誌で長年語り継がれてきたのが、欽ちゃんファミリーに課せられたとされる「鉄の掟」と、一部メンバーに対する「破門騒動」です。実際のところ、現場では何が起きていたのでしょうか。
カンペ禁止・台本破棄の徹底
萩本欽一の稽古は「日本一厳しい」と称されました。リハーサルを何十回、何百回と繰り返しておきながら、本番直前に「台本を捨てろ」と命じるのは有名な話です。カンペを見ながら整ったセリフを喋ることを極端に嫌い、「素人が焦ったときの生々しいリアクション」を徹底して引き出そうとしました。
長江健次を巡る「破門騒動」の真相
イモ欽トリオで大ブレイクした長江健次が、大学進学や歌手志向を理由に突如番組を降板した際、メディアは「欽ちゃんの逆鱗に触れて芸能界から干された」「絶縁・破門」と大々的に報じました。しかし後年の本人たちの対談や回顧録によると、単なる感情的な怒りではなく、「中途半端な形で巣立っても芸能界では生き残れない」という萩本なりの厳しい親心と、契約関係の整理という業界の力学が重なった結果でした。長江が後に頭を下げて萩本のもとを訪れた際、萩本は温かく迎え入れ、以後は特番や舞台での共演が幾度も実現しています。