旅慣れた観光客や建築ファン、さらには祭り愛好家の間で、あかがねミュージアムへの評価が年々高まりを見せています。その最大の要因は、公立文化施設にありがちな「敷居の高さ」や「画一的な展示」を完全に排し、街のアイデンティティをダイナミックに可視化している点にあります。
設計を手掛けた日建設計による外観は、別子銅山から産出された銅板約6万枚で覆われており、新居浜の歴史的ルーツである銅(あかがね)を直感的に伝えます。館内へ足を踏み入れると、木材の温もりを生かしたスロープが広がり、駅前の喧騒を忘れさせる開放的な空間設計がなされています。「あかがねミュージアム 入場料」を気にする来館者も少なくありませんが、後述の通り、企画展を除く常設展示エリアや太鼓台展示は完全無料で開放されており、この気軽さが立ち寄りやすさを生んでいます。
また、新居浜駅周辺の再開発プロジェクトと完全に連動しており、駅前広場から段差なくアプローチできるバリアフリー構造も高評価を支えています。新幹線接続駅である岡山駅から特急しおかぜで約1時間半というアクセス性の良さも手伝い、四国周遊ルートの重要拠点として確固たる地位を築いています。