なぜそこに境界が?日本国内の異例な「飛び地」謎と行政の未来

なぜそこに境界が?日本国内の異例な「飛び地」謎と行政の未来

なぜそこに境界が?日本国内の異例な「飛び地」謎と行政の未来について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。

「どうしてこの場所だけ、別の県なのか?」——地図を眺める誰もが抱く素朴な疑問である。日本国内に点在する飛び地の中でも、とりわけ異彩を放つのが和歌山県北山村だ。北山村は、和歌山県の主要部から大きく離れ、周りを奈良県と三重県に完全に囲まれている。全国で唯一、自治体全体が県外飛び地となっている村だ。

その背景にあるのは、山深い地理的要因と吉野杉をはじめとする木材資源の流通システムだ。かつて北山村で切り出された木材は、北山川を下って和歌山県側の新宮へ運ばれていた。経済的・生活的な結びつきが奈良や三重ではなく新宮(和歌山)と強固であったため、明治初期の区画整理においても住民自らが和歌山県への所属を強く希望した経緯がある。知られざる地理の裏側には、単なる行政上の都合ではなく、過酷な自然環境の中で育まれた先人たちの生活の知恵と強い情熱が潜んでいる。

小林 直樹
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小林 直樹

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