作品を客観的に鑑賞するだけでなく、実際にパークを訪れるファンやソーシャルメディア上で犬キャラクターたちがどのように熱狂的な支持を集めているのか。ディズニーストアの販売動向、東京ディズニーリゾートを含むテーマパークのグリーティング現場、SNS上の口コミ反響を総合検証すると、キャラクターごとに異なる愛され方の実態が浮かび上がってきます。
各種ファンコミュニティやオンライン調査のデータを集約すると、「キャラクター人気ランキング」におけるツートップは依然としてプルートとグーフィーが盤石の地位を占めています。ただし、ファンの熱量の質には明確な差異が見受けられます。
パーク関係者の実務データや現場の声によると、グーフィーの支持層は「BIG 5」の一角としての安定感に加え、近年は「包容力のある父親像」や「抜群のスタイルとスタイリッシュなダンスパフォーマンス」に惹かれる10代〜30代女性の熱烈なファン(通称:グオタ)に支えられています。『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!!』などで見せた息子マックスに対する不器用ながら一途な愛情表現が、SNS世代の共感スイッチを強く刺激している模様です。
これに対し、プルートに対する声援は「本物の愛犬に向けられる無条件の愛玩感情」に極めて近い傾向を示しています。パークのグリーティング現場では、小さな子どもから高齢層まで「撫でたい」「耳元でハグしたい」というフィジカルな癒やしを求めるゲストが後を絶ちません。仕草一つひとつに実在の猟犬のような好奇心や拗ねるジェスチャーが散りばめられており、「言葉を発しないからこそ、身振り手振りの愛嬌が五臓六腑にしみわたる」という共感が知恵袋やX(旧Twitter)上で数多く散見されます。
また、秋冬シーズンになると人気が急激に跳ね上がるのがゼロです。ティム・バートン特有のダークで切ないビジュアルと、儚げに浮遊するシーツのようなゴースト姿がZ世代のサブカルチャー好きやファッショントレンドと合致し、ハロウィンからクリスマスにかけてのグッズ消化率はパーク内外で即完売を記録するほどの熱狂を生み出しています。