自己中心的な行動をとる人々を対象とした分析によると、その行動の根幹には「強い支配欲」ではなく、むしろ「見捨てられることへの恐怖」や「自己価値の喪失に対する防衛」が存在することが明らかになってきた。一見すると自信満々で高圧的な態度をとっている人物ほど、内面では極度の不安に晒されているというパラドックスが存在する。
周囲をコントロールしようと暴走するのは、そうしなければ自分の立場や存在意義が揺らいでしまうという切迫した焦燥感の表れだ。過剰な主張は相手を圧倒するためではなく、己の脆い自尊心を保護するための防護壁に他ならない。