かつて芸能人のスキャンダルといえば、文藝春秋が発行する『週刊文春』をはじめとする紙の週刊誌による芸能スクープが圧倒的な決定打となっていた。決定的な写真一枚がタレント生命を奪い、即座に離婚へと直結する構図が常態化していたのである。
しかし、メディアの主戦場がNetflixやABEMA、YouTubeなどの動画プラットフォームへ移行した日本の芸能界において、情報の伝播スピードと世論の消化速度は桁違いに加速した。過ちを犯したタレントでも、ネット配信での赤裸々な告白を通じて支持を取り戻すルートが確立されつつある。その一方で、デジタル空間で四六時中プライベートが可視化されるストレスが、夫婦の間に修復不能な心理的距離を生み出す契機にもなっている。