私たちが日常で遭遇する蚊は、主に「ヒトスジシマカ(通称ヤブカ)」と「アカイエカ」の2種類に大別されます。両者の生態や活動パターンを知ることは、効果的な対策を講じる上で欠かせません。
ヒトスジシマカ(ヤブカ)は、黒地に白い縞模様が特徴で、主に日中から夕方にかけて屋外で吸血活動を行います。公園や庭の草むら、墓地などを好み、空き缶や古タイヤに溜まったわずかな雨水でも繁殖します。真夏の炎天下では日陰で休止し、気温が下がる朝夕や初秋に一気に活動を活発化させます。
一方のアカイエカは、全体が赤褐色をしており、主に夜間から就寝中にかけて屋内に侵入して吸血します。有機物の多いドブや浄化槽などの汚れた水を好み、成虫のまま物置や家屋の隙間で越冬する能力を持ちます。寝室で耳元をかすめる不快な高音の羽音は、多くの場合このアカイエカによるものです。