コーディネート全体の完成度を決定づける最後の関門が、カーキワイドパンツ靴の組み合わせです。どれほどトップスやパンツの選定が完璧であっても、靴のチョイスを誤れば全体のバランスは一瞬で崩壊します。
カーキのワイドパンツに合わせるべきフットウェアの筆頭は、ジャーマントレーナーに代表されるクラシックな軍用トレーニングシューズです。アッパーにホワイトレザーとグレースエードを配したミニマルなスニーカーは、ミリタリー由来のパンツと歴史的な文脈を共有しながらも、洗練されたスマートな足元を演出します。ハイテク系ランニングシューズのようにソールが主張しすぎず、ワイドパンツの裾幅をすっきりと受け止めます。
2つ目の正解は、ブラックのコインローファーやポストマンシューズです。ワークテイストの強いカーキパンツの足元に重厚なレザーシューズを配置することで、全体のカジュアル度が一気に引き締められます。特に裾を軽くロールアップして足首のソックス(白またはチャコールグレー)をわずかに覗かせるスタイリングは、フレンチカジュアルのような洒脱なエスプリを感じさせます。
反対に避けるべき組み合わせは、極端にボリューミーなハイテクスニーカーや、アウトドア感の強すぎるトレッキングブーツです。足元までヘビーデューティーに偏りすぎると、現代の都市生活におけるスマートさが失われ、山登りやキャンプの帰り道のようなチグハグな印象を与えてしまいます。