運転技術の厳しさとは対照的に、教習を終えた生徒たちが向かうのはレトロな運河沿いのカフェや市場だ。免許合宿といえば「人里離れた宿泊所に缶詰め」というイメージが長らく定着していたが、小樽という歴史ある観光都市を舞台にしたステイ型教習が新たなブームを作っている。
午前中に集中して路上を走り、午後はリモート講義を受けながら地元の海鮮やスイーツを楽しむ。週末には少し足を伸ばしてニセコ方面へドライブ感覚を養いに行く受講生も珍しくない。「免許を取るプロセスそのものを、忘れられない旅の記憶にしたい」。タイパ重視の時代だからこそ、滞在体験そのものに付加価値を求める若者たちがこの地に集まる理由は明白だ。