海を渡った日本人プレイヤーにとっても、この戦場の変容はキャリアの命運を左右している。ロサンゼルス・レイカーズで主軸を担う八村塁の存在感は、まさにこの文脈で際立つ。
相手チームがスイッチを多用し、ペイント周辺にミスマッチが生じた瞬間、八村はその屈強な肩で相手ディフェンダーを削り落とす。アウトサイド全盛期には「非効率」と切り捨てられかけたポストアップからのフェイダウェイや、強烈なコンタクトを耐え抜いて沈めるペイント内のショートジャンパー。これが今や、相手のリズムをへし折る最も効率的なクランチタイムの武器となった。泥臭いポジション争いを制し、ペイント内で確実に2点を拾い上げる八村の姿は、フィジカルエリートが跋扈するリーグにおける一つの到達点を示している。