検索窓にタイトルを入力すると即座に「ひどい」とサジェストされる現象は、アルゴリズムの罠とも言える。人は作品に満足したときよりも、不満や違和感を抱いたときの方が「理由」を確かめるために検索行動を起こしやすい。つまり、このキーワードの定着は、作品の絶対的な質の低さを証明しているわけではない。
むしろ、「評判が良いと聞いて観たが、原作のイメージと違ってショックを受けた」「キャストの演技は素晴らしいのにストーリーのカットが残念だった」といった、愛着や期待が裏切られた視聴者の複雑な感情が集積した結果なのだ。ネガティブな一言の裏には、それだけ強い関心が寄せられていたという事実が隠されている。