『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』に対する読者からの感想や評判を見ると、多くの人が「これまでの歴史観が覆された」と口を揃えます。「悪者にすべての罪を着せて終わるのではなく、自分たちと同じ人間が悩み抜いた末に下した決断の積み重ねだったと知り、背筋が凍った」という声は、本書の本質を的確に捉えています。
専門家による考察においても、加藤陽子氏の歴史解説は「制度と意思決定の失敗学」として高く評価されています。軍部・政治家・官僚・メディア・国民という各プレーヤーが、それぞれの立場における限定的な正義や利益を追求した結果、全体として最悪のシナリオへと突き進んでしまう構造は、組織論や現代の国際政治を考える上でも極めて普遍的な教訓を含んでいます。