作品作りに投資される時間と予算の差も絶大だ。NetflixやHBOに代表される海外の巨大プラットフォーム作品では、撮影前に何ヶ月ものリハーサル期間やワークショップが設けられる。俳優は脚本の背景を読み込み、徹底した役作りを経て撮影現場に現れる。
翻って日本のテレビドラマや低予算映画の現場はどうか。日々の過密なスケジュールに追われ、1日に何十本ものカットを消化せざるを得ない。じっくり役に向き合う時間など皆無の状態でカメラの前に立たされれば、即席のステレオタイプな芝居に頼るほかない。こうした制作環境の格差が、そのままスクリーンの質として露出している。