なぜ人間の顔に見える?水族館で話題のエイの赤ちゃん、裏側の秘密

なぜ人間の顔に見える?水族館で話題のエイの赤ちゃん、裏側の秘密

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誰もが微笑ましいと感じるあの「顔」の正体は、実は目ではない。つぶらな瞳に見えている一対の穴は「鼻孔(嗅覚器)」であり、笑っているように開いたスリットが「口」だ。では、本物の目はどこにあるのかといえば、それは体の反対側、つまり背中側についている。

海洋生物学の観点から見ると、この配置は海底で暮らすための極めて合理的な生存戦略だ。砂地に身を潜めながら周囲の天敵や獲物を見張るために目は背面に位置し、海底の甲殻類や貝類を効率よく捕食するために口と鼻が腹面に配置されている。人間が「顔」として認識してしまうのは、脳が無意識に点や線を人の表情パターンに当てはめてしまうパレイドリア現象によるものだ。2026年の現在、水族館のバックヤード取材や最新の行動観察研究によって、この腹面の微小な動きが生後まもない幼魚の呼吸や摂餌のバロメーターになっている実態も詳しく解明されつつある。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。