最も深刻な被害を生み出す元凶が、いわゆる「売掛け(ツケ払い)」システムです。手持ちの現金やクレジットカードの上限を超えても、「後で払えばいいから」と担当ホストが立て替える形で高額なボトルを注文させます。その結果、わずか数か月で数百万円単位の売掛け金による借金地獄に突き落とされる女性が後を絶ちません。
支払いが滞ると態度は豹変し、連日の執拗な取り立てや脅迫まがいの催促が始まります。借金返済のために風俗店を紹介されたり、海外の違法風俗へ斡旋されたりする事例も報告されています。法規制が進んだ現在でも、マッチングアプリやSNSを悪用した個人売春、そして大久保公園周辺などに代表される立ちんぼ・売春問題の実態の背景には、ホストの売掛け返済に追われる女性たちの存在が色濃く影を落としています。
経済的破綻だけでなく、家族や友人関係の完全な断絶、睡眠薬への依存や精神の荒廃など、歌舞伎町のホス狂いが迎える末路は極めて過酷です。一時の高揚感の代償として、人生の基盤そのものを奪われてしまう現実を直視しなければなりません。