牛丼の命とも言える原材料、米国産ショートプレート(牛バラ肉)。この供給体制がいま、未曾有の危機に直面している。輸入牛肉市場における調達価格は過去数年で跳ね上がり、調達ルートの確保自体が各社の至上命令となった。北米での極端な気候変動や飼料価格の高騰による牛の飼育頭数減少が、日本への輸出価格を直撃した形だ。
農林水産省の最新データや分析でも、世界的な牛肉需要の上昇と輸入コストの増加傾向が示されている。新興国の経済成長に伴い、タンパク質需要が世界規模でシフトしている。かつて日本が「買い手市場」として有利に買い付けを行えていた時代は過ぎ去り、いまや限られた供給量を他国と競り合う時代へと突入したのだ。