視覚的なカルチャーの変遷を語る上で、映像メディアの果たした役割は極めて大きい。かつて映画『ビリギャル』が見せた「外見はギャルだが内面はひたむきで努力家」というギャップの魅力は、世間のギャルに対する偏見を崩す大きな契機となった。あの作品が蒔いた種が、いま花開いているとも解釈できる。
さらに、現代の拡散力を支えているのがSNSと動画配信プラットフォームだ。TikTokの短い動画では、一瞬で垢抜けるメイクのビフォーアフターやプチプラアイテムのレビューが爆発的に再生されている。また、Instagramでは私服のスタイリングや洗練された世界観が写真で丁寧に切り取られ、憧れの対象として固定化される。さらにNetflixなどの世界的な配信コンテンツに登場するキャラクターのスタイリングも、国境を越えてトレンドの拡散を強力に後押ししている。