市場が熱狂する一方で、思わぬトラブルも表面化している。企業がキャンペーン広告に安易なストックイラストを採用した結果、SNSで愛犬家から総ツッコミを受ける事態が後を絶たない。
よくあるのが指球の数だ。前足の親指にあたる「狼爪(ろうそう)」の処理や、後足の4本指という基本構造を誤り、奇妙なクリーチャーのような足跡素材を掲出してしまうケースだ。「犬を愛する企業を謳いながら、犬の体を理解していない」という手厳しい批判は、ブランドの姿勢そのものへの不信感へと直結する。デザインチェックの工程に「獣医学的・解剖学的監修」を挟むエージェンシーが現れたのも、このモチーフが持つ解像度が高まった証左といえる。