不運が重なると、多くの人が救いを求めて神社のお祓いや占星術、パワーストーンなどのスピリチュアルな解決策へと走ります。SNSやネット掲示板(知恵袋や5ちゃんねる等)でも、「厄払いに行ったら流れが変わった」「カルマを解消しなければならない」といった言説が溢れています。こうした現象の背景にある負の連鎖スピリチュアルな真相とは何なのでしょうか。
社会調査や心理カウンセリングの現場から見えてくるのは、「外的原因への責任転嫁による一時的な鎮痛効果」です。不運の原因を「前世のカルマ」や「厄年」「目に見えない邪気」のせいにすると、傷ついた自己尊厳を一時的に守ることができます。「自分の能力や選択が間違っていたわけではない」という免罪符が得られるため、心理的な防衛機制(外的帰属)としては一定のストレス緩和機能を持つのです。
しかし、ここに危険な落とし穴が存在します。スピリチュアルに依存することで、「現実の課題に対する具体的な行動改善」が完全に停止してしまう点です。実際に、ネットの相談窓口には「数十万円を払ってお祓いを受けたが、職場の嫌がらせは一向に止まらない」「開運グッズを買い揃えたが借金が増えただけだった」という悲痛な叫びが絶えません。儀式やお参りによって気分をリフレッシュする程度なら無害ですが、不運の原因をオカルトに求め始めた瞬間、現実の構造分析と対策から目が逸らされ、連鎖の泥沼はさらに深まることになります。