なぜ独立開業者は町田へ?東京・無限堂厨房館が「厨房機器の聖地」となった真相について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。

この場所が単なる「街の不用品回収所」と決定的に異なるのは、バックヤードで繰り広げられる徹底した再生プロセスにある。運び込まれた油まみれのコンロや、スケールが付着した製氷機は、専門の整備士たちの手によって即座にバラバラに解体される。

バーナーの目詰まりは専用ニードルと高圧洗浄で貫通させ、劣化したサーモスタットや電磁弁は新品へと交換される。専用の酸性薬品プールに浸けられた部品は、長年の焦げ付きを落とされて金属本来の鈍い銀光を取り戻す。単に外側を拭き掃除するだけのリユース品とは違い、内部機構のオーバーホールを経て数日間の連続通電テストをパスしたものだけが、店頭へとロールアウトされるのだ。「厨房機器は止まったらその日の営業が終わる」。その怖さを知り尽くした職人たちの執念が、中古機にセカンドライフを吹き込んでいる。