カバン置き場を設置する際、実用性ばかりを優先すると「リビングが一気に生活感に溢れて雑然とする」という新たな課題が浮上します。通勤カバンのナイロン素材やランドセルの鮮やかな色彩は、ナチュラルテイストやモダンなインテリアの中でノイズになりやすいためです。
このジレンマを解消するアプローチとして、インテリアの専門家や住空間ディレクターが推奨するのが「ファブリックによるワンクッション目隠し」と「家具同化型の隠す収納」の併用です。
例えば、無印良品の重なるラタン長方形バスケットやファブリックバスケットをカバンの一時置き場として採用し、その上にリネン素材のクロスを1枚ふわりと掛けておくだけで、視覚的な雑多感は9割以上カットされます。「カバンを開けて中身を整理する」という作業を翌朝に回す場合でも、一時置き場の中に収まってさえいれば、部屋全体の整然とした空気感は保たれます。
さらに高度な手法として、スツールの中に収納スペースが隠されている「収納スツール」や、テレビボードの引き出し一角をカバン専用スペースとして割り当てる手法があります。来客時には完全に蓋を閉めて存在を消せるため、スッキリとした空間づくりを重視する層から絶大な支持を得ています。