なぜ北の大地に巨石群?札幌モアイ像の知られざる歴史と今の魅力について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

写真で見る以上の重厚感を放つこれらの巨石彫刻。実は単なる模倣ではない。建造にあたっては現地イースター島での現地調査や専門家の協力を経ており、顔の表情や頭部のバランス、佇まいに至るまで本物の意匠が緻密に再現されている。東日本大震災の復興支援に対する感謝として、本家イースター島から日本へ贈呈されたモアイ像の修復事業に関わった歴史的背景も含め、日本とイースター島の文化的絆は浅くない。

現地で実際に像の足元に立ってみると、彫り込まれた表情に一つひとつ微妙な違いがあることに気づく。風雨に晒されながら静かに時を刻む石肌の質感は、まるで古代の遺構に迷い込んだかのような錯覚をもたらす。死者を供養する場でありながら、生者の希望を象徴する造形として佇む姿が、見る者の胸を強く打つ。