ブライアンがこれまでに公開してきたラップ作品は、日常の鬱憤を吐き出すシニカルなものから、純粋な音楽的クオリティを極めたオリジナルナンバーまで多岐にわたります。その中でも特にリスナーからの評価が高く、歌詞の完成度が際立つ楽曲群を厳選して解説します。
初期の代表作として名高い自主制作楽曲や動画内のスピットでは、自身の生い立ちやクリエイターとしての苦悩、ネット社会の歪みを皮肉たっぷりに描写したリリックが目立ちます。一見するとコミカルなパンチラインの裏に、「他人の評価に依存せず己の美学を貫く」というヒップホップ本来のアティチュード(姿勢)が強烈に刻み込まれている点が、多くのファンの心を掴んで離さない理由です。
また、一人複数役でマイクを回す「架空サイファーシリーズ」では、キャラクターごとに声質・語彙・フロウのノリを完全に変幻自在に使い分け、1曲の中で異なる世界観を完結させています。単なる言葉の羅列ではなく、小節ごとの起承転結とパンチラインの落としどころが計算し尽くされており、リリックカードを読み込むほどに新たなギミックの発見がある点もブライアン作品特有の魅力と言えます。