ナルトにとって「最初の恩師」であり、全編を通じた最重要人物の一人がうみのイルカです。両親を九尾に奪われた過去を持ちながらも、同じく体内に九尾を宿して里中から忌み嫌われていたナルトの孤独に寄り添い続けました。
作中屈指の涙を誘うイルカ先生の感動シーンといえば、やはりコミックス第1巻の第1話です。裏切り者・ミズキの策略によって里を追われそうになったナルトを身を挺して庇い、「あいつは…オレの認めた優秀な生徒だ」と涙ながらに叫んだ瞬間こそ、ナルトの人生が闇に落ちるのを防いだ決定打でした。
この承認があったからこそ、ナルトは復讐者にならず「木ノ葉の忍」として歩み始めることができました。物語の終盤、ナルトと日向ヒナタの結婚式前夜に、ナルトがイルカに対して「オレの父親として出席してくれないか」と頭を下げ、イルカが涙をこらえながら快諾するエピソードは、血縁を超えた真の師弟愛としてファンの胸を打ち続けています。