作者の岸本斉史氏が設定した誕生日の日付には、キャラクターの性質や物語の背景を暗示する意図が色濃く反映されている。とりわけ主人公であるうずまきナルトの10月10日は、かつて日本の「体育の日」であった日付だ。底知れぬ体力と前向きなバイタリティ、決して諦めない根性を象徴する日として、まさに少年漫画の王道ヒーローにふさわしいチョイスといえる。
対照的に、宿敵であり無二の友であるうちはサスケの誕生日は7月23日。真夏の獅子座に生まれながら、闇を纏う宿命を背負わされた。火遁使いの一族でありながら冷徹な瞳を持つ彼の二面性を、灼熱の季節が静かに際立たせている。集英社の公式データブックを紐解くと、こうしたパーソナルデータが術の習得や性格形成の裏付けとして巧みに配置されていることがわかる。
第七班を率いるはたけカカシの9月15日は、秋の気配が漂い始める乙女座の季節。冷静沈着で理知的、どこか哀愁を漂わせる佇まいは、晩夏から初秋への移ろいと見事な調和を見せる。名前に含まれる「案山子(かかし)」が田畑を守る収穫の秋とリンクしている点も、心憎い演出だ。