セクシュアリティの多様性を理解するうえで、混乱されやすい概念がアロマンティック・アセクシャルとの違いである。どちらもアセクシャルのスペクトラムに含まれるが、内面で機能している感情のベクトルはまったく異なる。
アロマンティック・アセクシャルは、他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かないスタイルを意味し、そもそも「恋人関係」そのものを必要としないケースが多い。一方、ロマンティック ア セクシャルは誰かに恋をし、胸を焦がし、パートナーとして絆を深めたいと望む。恋心が存在するからこそ、性行為の段階でパートナーとの間に摩擦が生じやすく、「愛しているのに体を重ねられない」という特有のジレンマに直面する。