Q1:脳梗塞と脳出血の違いは何ですか?
A1:どちらも「脳卒中」に含まれますが、発症のメカニズムが正反対です。脳梗塞は動脈硬化や血栓によって「脳の血管が詰まり、血流が途絶えて組織が壊死する病気」です。一方の脳出血は、高血圧などが原因で脆くなった「脳の血管が破れて出血し、血腫が周囲の脳組織を圧迫・破壊する病気」を指します。治療方針(血栓を溶かす薬を使うか、止血や血腫除去を行うか)が全く異なるため、発症時はCTやMRIによる即時の画像診断が不可欠です。
Q2:くも膜下出血の前触れ頭痛は、市販の鎮痛剤で痛みが引きますか?
A2:鎮痛薬を飲むことで一時的に痛みが和らぐことはありますが、根本的な原因である「動脈瘤の拡大や微小出血」が治まったわけではありません。むしろ薬で痛みを誤魔化すことで、直後に訪れる大出血(致死率約50%と言われる本発症)のサインを見逃してしまう極めて危険な行為です。これまでに経験したことのない異常な頭痛を感じた場合は、市販薬に頼らず即座に脳神経外科を受診してください。
Q3:脳疾患による後遺症のリハビリは、いつから始めるのが効果的ですか?
A3:医学的には「急性期治療とほぼ同時、発症後24〜48時間以内」からの早期リハビリ開始が世界的な標準です。寝たきりの状態が続くと筋力低下や関節拘縮(廃用症候群)が急速に進むため、血圧や全身状態が安定した段階で速やかに離床を促します。発症後3〜6か月間は神経の可塑性(回復力)が最も高い「回復期リハビリテーション」のゴールデンタイムとされており、この期間に集中的な訓練を行うことが社会復帰の可否に直結します。