日本のアニメーション界および実写映画界を牽引するトップクリエイターたちが集結した制作現場からは、熱気あふれる裏話が次々と漏れ伝わってくる。『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などで知られる新海誠監督のアプローチにも通じる繊細な光の描写と叙情的な情景美が、本作でも遺憾なく発揮されているという。制作陣が目指したのは、観客の感情をダイレクトに揺さぶる叙事詩的な映像体験だ。
単なるSFファンタジーの枠に収まらない重厚なドラマを構築するため、脚本の改稿作業は数十回にも及んだ。監督をはじめとするメインスタッフは、十代の少年たちが抱える特有の浮遊感や異物感を表現するため、徹底したフィールドワークとインタビューを実施。現場では日々、表現の限界に挑むクリエイターたちの熾烈なディスカッションが繰り広げられていたという。