すべての始まりは2012年1月、プロ野球のオフシーズンで話題に飢えていた「なんJ」に投じられた1本のスレッドでした。「プーさんの野球ゲームが難しすぎる」という些細な書き込みに、腕自慢の板住人たちが「子供向けゲームごとき余裕」と挑みかかった結果、待っていたのは容赦ない三振と凡打の山でした。
元々は「Yahoo!キッズ」やディズニー公式ページで公開されていた幼児・小学生向けのFlashゲームです。しかし、バットのミートカーソルは極小で、ホームラン以外のヒットやファウルはすべて「アウト扱い」。規定投球数の中で決められた本数のホームランを打たなければ容赦なくゲームオーバーという過酷なシステムが、挑戦者たちの闘争心に火をつけました。
丸太を片手に威圧感たっぷりの構えを見せるプーさんは、いつしか野球界の大打者になぞらえて「プニキ」と命名。掲示板には連日連夜、打撃フォームの考察や配球データが書き込まれ、数千を超える実況スレが乱立する異様な熱狂空間が形成されていきました。