ここで、ファンの間でしばしば生じる「誤解」を是正しておく必要があります。ネット上では「ネーションズリーグで準優勝できたのだから、世界選手権でも簡単に上位へ行けるはずだ」という声が散見されます。しかし、これは国際バレーボールの構造を見誤った危険な認識です。
毎年開催され実験的なメンバー起用も行われるネーションズリーグとは異なり、4年に一度開催される世界選手権は、各国のバレーボール連盟が威信をかけ、何年も前からピークを合わせてくる最高峰の舞台です。格付けやランキングに関わらず、トルコのようなフィジカルに長けたチームが「日本専用のアンチ戦術」を徹底的に練り上げ、一世一代の勝負を仕掛けてきます。
また、男子世界バレー地上波テレビ放送の枠組みについても誤解が存在します。今大会は一部の注目試合を除き、地上波での生中継枠が限られており、U-NEXTやFIVB公式の「Volleyball TV(VBTV)」といった動画配信サービスが主戦場となっています。「テレビをつけても放送していない」と嘆く声が多い背景には、スポーツ中継の放映権を巡るデジタルシフトの急速な進展があるのです。