かつてこの周辺の交通は、隘路と慢性的な渋滞に悩まされていた。物流の滞りを解消し、地域の防災機能を強化するために国土交通省 中部地方整備局が整備を進めたのが、国道153号伊南バイパスである。快走路が整備されたことで、地域経済の動脈が劇的に息を吹き返した。
道路が開通するだけで終わらせない。そのバイパスの結節点として、長野県上伊那郡飯島町と地域住民が手を携えて生み出したのが道の駅 田切の里だ。運営を担う株式会社田切の里には、行政主導の箱モノにはない泥臭い情熱が宿る。地域の雇用を生み、農家の販路を守り、旅人と集落を繋ぐ。インフラ整備がもたらした最大の果実は、この地に灯った活力そのものだった。