「齋」の筆順で最も多い誤解は、「どこから左右のパーツに手を付けるべきか」という点です。漢字の筆順原則である「上から下へ」「外側から内側へ」という大原則を頭に入れておけば、難解に見える全17画も迷うことなくスムーズに筆が運べます。
頭の中で筆順アニメーションを再生するように、以下の4つのブロックに分けてステップを追うのが最も確実な覚え方です。
【第1ブロック:最上部の冠(1〜2画)】
まずは文字の屋根となる「亠(なべぶた)」から入ります。
・1画目:中央最上部に短い点(または短い縦棒)を打ちます。
・2画目:その下を横一直線にスッと引きます。この横棒は後続のパーツの幅を決める基準になります。
【第2ブロック:上段の左右パーツ(3〜6画)】
2画目の横棒の下にある左右の「刀」に似たパーツを、左から右の順で書きます。
・3画目:左上の横折れ(右へ進んでカクッと左下へ曲げる)。
・4画目:左上の左払い。
・5画目:右上の横折れ(左側と高さを揃えて配置)。
・6画目:右上の左払い。
【第3ブロック:中段の左右パーツ(7〜10画)】
上段と同様に、中段の左右のパーツを配置します。
・7画目:左下(中段左)の横折れ。
・8画目:左下の左払い。
・9画目:右下(中段右)の横折れ。
・10画目:右下の左払い。
※ここまでで、左右の壁(計4つの小パーツ)が完成し、中央下に空間が生まれます。
【第4ブロック:中央・下部の「示」(11〜17画)】
最後に、部首である「示」を中央の空間から下部へ向かって堂々と書き入れます。
・11画目:上側の短い横棒。
・12画目:下側のやや長めの横棒。
・13画目:中央を貫く縦棒(または縦ハネ)。
・14画目:左側の短い払い(または点)。
・15画目:右側の点。
(※書体や字典の流派により示の点・払いの画数カウントに微差が生じる場合がありますが、標準的な活字標準では「示」を計5〜7画として組み立て、全体で17画と定めます)。
「上冠 → 左上・右上 → 左中・右中 → 最後に中央の示」というリズムさえ身体に染み込ませておけば、芳名帳の前で手が止まる心配は一切なくなります。