1970年代、日本人デザイナーとして初めてロンドンでコレクションを発表した山本寛斎。その大胆絢爛な色使いと、日本の伝統美をぶち破る構造破壊は、瞬く間に世界を震撼させた。その衝撃を決定づけたのが、ロック界のレジェンド、デヴィッド・ボウイとの伝説的コラボレーションだ。
ボウイのステージ衣装「TOKYO POP」をはじめ、寛斎の手掛けた衣装はコンテンポラリーカルチャーのアイコンとなった。山本寛斎事務所から発信されるクリエイティブの波動は、単なる衣料品の域を超え、生命のエネルギーを爆発させるパフォーマンスアートへと昇華。世界中のクリエイターに「境界線を踏み越える勇気」を与え続けたその功績は、現代のファッション業界においても神話として語り継がれている。