なぜ、北欧や中東、そして欧州本土のスカウト陣は一様に熱い視線を送るのか。その理由は、強烈な身体能力と繊細な技術が極めて高いレベルで同居している点にある。
特筆すべきは、中盤の深い位置から一瞬で前線へと駆け上がる圧倒的な推進力だ。相手ボランチのプレスをいとも簡単にいなし、バイタルエリアへ侵入した瞬間に左右どちらの足からでも破格のミドルシュートを叩き込む。相手ディフェンダーにとっては、間合いを詰めれば交わされ、引き下がれば遠目から網膜に焼き付くようなゴールを奪われるという二者択一の悪夢に他ならない。
単なる「点取り屋」にとどまらず、ピッチ全体を俯瞰する広い視野とゲームメイク能力を併せ持つ点も異彩を放つ。ボールを収める位置、ファーストタッチの置きどころ一つをとっても、世界の第一線で戦うための合理的かつ洗練された美学が貫かれている。