日本中が固唾をのんで見守っていた白血病治療において、標準医療以外の存在が介入することへのアレルギー反応は絶大だった。医学界からは「エビデンスに基づかない施術が患者の適切な判断を鈍らせる危険性」が指摘され、テレビのワイドショーでは連日のように専門家が議論を重ねた。
しかし、患者本人のメンタルケアという観点から見れば、話はそれほど単純ではない。絶望的な不安と向き合う抗がん剤治療の渦中において、主治医以外の「話を聞いてくれる存在」「精神的な安心感を与えてくれる人物」の存在がどれほど大きな救いとなったかは、第三者が軽々に断定できるものではないからだ。