食卓の定番として親しまれる中、業界団体やメーカーはどのようにこの現象を捉えているのだろうか。
日本の納豆文化を支える全国納豆協同組合連合会の広報資料や知見においても、「タレを入れる前にしっかり混ぜること」が推奨されている。粘り気が十分に引き出されてから塩分を加えることで、塩カドが取れ、大豆本来の風味が際立つのだ。
また、「おかめ納豆」ブランドで知られるタカノフーズ株式会社をはじめとする大手企業でも、商品の官能評価や調理検証において「先混ぜ」による食感と旨味の変化を認知している。近年の食品製造業では、消費者が手軽に最高の状態で味わえるよう、タレの粘度や出汁のブレンドを工夫するなど、製品開発の現場でも混ぜ方の科学を踏まえた改良が日々進められている。